転載元:http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1395466957/
ある理不尽な修羅場で異動になった事もあって、仕事が終わったら飯作って寝る生活。
長期休暇も地元にも帰らずに部屋でじっとしていた、休むのも苦痛で仕事がある時の方が気楽でよかった。
工場のまわりには飲み屋もなく、帰りにスーパーによるだけの生活だった。
その日は、朝から風が強く嵐が近づいていたので、スーパーで買い物を済ませて車に戻る途中で
強い雨と風で自転車を持って立ち往生している彼女と目があった。
職場では顔は知っているが、あまり話したこともない派遣社員である事は知っていた。
俺は、この嵐じゃ自転車じゃ無理だから家の人に迎えに来てもらったらと言うと
彼女は頼める人がいないと言うので、俺の車で送る事にした。
俺のアパートの向かいのアパートに住んでいることが分かったので、家まで送る事にした
次の日、一緒に車で出勤して帰りに自転車が置いてあるスーパーに行ったが
彼女の自転車が無くなっていたので、自転車を買うのにも徒歩じゃいけない距離だし
自転車を購入するまで俺の車で通勤することに。
それから彼女が気を使ってくれて、おかずを持ってくれて一緒に晩飯を食べたりしてた。
彼女は、感情を表に出さないし、聞いたことしか答えないけど
それでも彼女の生い立ちをポツリポツリ、話してくれた。
放置子でネグレクトにもあっていて、施設に預けられて高校卒業後に働きだしたが、
親が稼いだお金を全て持っていくので周りの人に助けられて、
誰も知らないこの土地に逃げてきたことを話してくれた。
彼女が自転車購入後も天候の悪い日は、一緒に通勤することも多くなり
自然に広めのアパートで一緒に住むことになった。